ジェノバのお土産に最適♪イタリア最古のチョコレート!?

ヴィガノッティのチョコレート

ジェノバには「イタリア最古のチョコレート屋さん」といわれているチョコレート店があります。
大きな看板も広告もなく、メインロードからちょっと入った細い路地にひっそりとある小さなチョコレート工房こそ、ジェノベーゼならだれでも知っている超有名なチョコレート店「ロメオ・ヴィガノッティ(Romeo Viganotti)」です。

そもそもチョコレートの原料、カカオはイタリアではとれません。
アメリカ大陸から船で長い旅を経てイタリアに入ってくるようになった1800年代、カカオはとても貴重なものでした。
当時、それが最も手に入りやすい場所は、地中海最大の貨物量をほこる港がある「ジェノバ」だったのです。そんな理由でジェノバに「最古の」チョコレート屋さんがあっても不思議はない!というのがジェノベーゼの主張です。

ちなみに、ヨーロッパにカカオを紹介したのはほかならぬジェノバ生まれの冒険家、コロンブスです。残念ながらコロンブスはイタリアではなく、航海スポンサーのスペイン王女のもとに届けたのですけど。

ジェノバのチョコレート屋ロメオ・ヴィガノッティの店内

さて、そんな老舗チョコレート店には開店から閉店まで、ひっきりなしにヴィガノッティのチョコレートに魅了された人たちがやってきては、手土産用、パーティ用、ときには自分へのごほうび用にチョコレートをオーダーします。

お客さんはジェノバの住民やジェノバのオフィスで働く人、毎年バカンスにジェノバにやってくる観光客など、ジェノバの町を知り尽くした人が多いのですが、どうやらドイツのガイドブックにはヴィガノッティの記載があるようで、ガイドブックを手にしたドイツ人にも結構遭遇します。

そして、特筆すべきはそれを手際よくさばく熟練の店員たち。
チョコレートが芸術的においしいのはもちろん、紙のお皿にいろんな種類のチョコレートをきれいに配置して、薄い繊細な紙とリボンで梱包する手際のよさも、日本人の目には芸術的に映ります。秤を使わずともオーダーされた通りの目方に仕上がることにも「技」を感じます。

ヴィガノッティのチョコレート
チョコレートの包装

タイムスリップしたようなかわいいお店がジェノバにたくさん存在するのは、古いモノを愛するイタリア人の性質だけじゃなく、リグーリア州の努力のたまものでもあります。

いつまでも観光客にとって魅力的な「イタリアらしい姿」を保つために、リグーリア州は歴史的に価値のあるモニュメントを保護しつつ、「歴史的な店舗(Botteghe Storiche)」の登録制度によって「店舗」も積極的に保護し、イタリアの街並みを美しく保つ努力をしています。

「歴史的な店舗」に登録されることは大変な名誉ではあるけれど、それを保つのは大変なことです。「登録されたときと同じ状態を保つ」ことを強いられ、壁の色、家具、機械も美術品のように保存しなければなりません。

100年以上前の機械

創業から活躍してきた機械ももちろん歴史的保護対象。

銅のアンティーク鍋

年季のはいった銅のアンティーク鍋もヴィガノッティではまだ現役です

もちろん、伝統のあるチョコレートを作り続けるヴィガノッティも「歴史的な店舗」として公式に登録されていて、重量感たっぷりのドア、ピンクの壁の色、チョコレートを展示するショーケース、保管している白いシンプルな棚、キャンディを陳列している商品棚もすべて1866年の創業当時から変わっていません。内装はもちろん、メンテナンスを繰り返しながら大事に動かしてきた機械、すっかり味のあるフォルムに変形してしまった鍋を使って、150年前のレシピのチョコレートの味を今でも忠実に再現しています。
そして、ヴィガノッティが「歴史的な店舗」であるということは、これから100年、200年先もこのまま変わらないということなのです。

そんなヴィガノッティの伝統ある看板を守るオーナーチョコレート職人のアレッサンドロさんは実は創業者一族ではありません。
ヴィガノッティは1866年から4代続いた後、後継者がおらず、1999年、ジェノベーゼに惜しまれつつ閉店するしかないという危機にありました。
そんなとき、ジェノバの郊外でお菓子店を開いていたアレッサンドロさんが「これほどおいしくてみんなに愛されるチョコレート、歴史と伝統のあるヴィガノッティを消滅させるわけにはいかない!」と発起し、熟練の従業員や秘伝のチョコレートのレシピとともに譲り受ける形で存続することになったのです。

ロメオヴィガノッティ5代目職人アレッサンドロ氏

ロメオヴィガノッティ5代目職人アレッサンドロ氏

チョコレートの商品棚

商品棚も創業当時のまま

現在のヴィガノッティは、創業から続く伝統的なレシピのチョコレートがいつでもそろっているのはもちろん、アレッサンドロや息子のチョコレート職人エウジェニオの試みで伝統をまもりながら新しいアイデアを加えて生まれる新作チョコレートもあり、老舗ではあるけれど、常連客を飽きさせることはありません。

今の時期には、ちょうど秋らしいモチーフや色味を加えて、栗をかたどったアーモンドペーストにチョコレートをコーティングした秋らしい新作がケースに並んでいます。

ロメオヴィガノッティのチョコレート詰め合わせ

ヴィガノッティのチョコレートは「歴史的な店舗」として移転や拡張を許されないこと、昔ながらの機械をつかって伝統あるチョコレートづくりを続けたいという作り手の思いから、大量生産できませんが、じっくり生産計画を練り、2015年、2016年は「阪急百貨店梅田イタリアフェア」で日本にも上陸

ヴィガノッティのチョコレートは素材が違うのか、製法がちがうのか、チョコレートが大好きな人なら、チョコレートが普段食べているチョコレートと「何かがちがう!」と感じると思います。紙のトレイとリボンのレトロでかわいい包装はジェノバのお土産にもぴったりです♪

名前 ロメオ・ヴィガノッティ(Romeo Viganotti)
住所 Vico Dei Castagna 14 R, 16123 Genova
(サン・ロレンツォ通りからドゥカーレ宮殿を過ぎて北に。右手上の小さな看板が目印)
定休日 日曜日
営業時間 月~土:9:00~19:00
問い合わせ 日本販売代理店:株式会社ヴィータナチュラーレ
COCO
ヴィガノッティのジェラート屋とお菓子屋も近くにあります

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イタリア在住バイヤー&ブロガーです。リグーリアの希少なワインやオリーブオイル、ジェノバっ子だけが知ってる穴場スポットなどを紹介します♪ちなみにイタリア語のブログのフォロワー3600人、ジェノバではCocoJapanとして結構有名人です!