キアーバリ(Chiavari)はジェノバから車で30分、普通電車でのろのろ1時間、世界的セレブが集まるリゾート地「ポルトフィーノ」を過ぎて、世界遺産「チンクエテッレ」の手前にあるちいさな街。
子どもも安心してあそべる海と散歩道が駅からすぐそばで、1年を通して温暖な気候、旧市街地の優雅な街並みがありつつ、でも派手さはなくて、どちらかというとロンバルディアやピエモンテなど、海のない地方に住むイタリア人のためのリゾート地です。
交通の便はいいのに、ポルトフィーノのような世界的な観光地ではないので、のんびりしていて治安がよく、ホテルやレストランの価格もお手頃。ご年配の方が長期間ホテルに滞在して静養したり、海のないミラネーゼが別荘をもっていたりするので、シーズンの春から夏は人口密度がぐっと上がって活気がでてきます。
キアーバリのアンティークマーケット
さて、そんなキアーバリで1984年から毎月第2日曜日に開催されているアンティークマーケットは、今やリグーリア最大規模。こじんまりとした旧市街地の全体をマーケット会場にしているので、小規模店舗が立ち並ぶアーケード沿いにずらっと約500m、さらにそこからつながる細い路地にもスタンドがならびます。
まず、キアーバリのマーケットの大事なポイントは、商品のレベルの高さ。
中には「アンティークマーケット」といいつつも、ゴミ同然のガラクタばかりが並ぶマーケットもけっこうあるのですが、キアーバリは出展者にけっこうきびしいルールがあって、一角をのぞいて出店できるのは免許をもっているプロの業者のみ。ヴィンテージ古着はNGで、最低30年以上たったもの以外は販売できないので、全体的に値段は高めですが、信用できるスタンドや商品が多いのが特徴です。
もうひとつ、キアーバリのマーケットのいいところは、マーケット以外に目的がたくさんもてること。お散歩がてら、買い物がてら、海水浴がてら、観光がてら、アペリティーボがてら・・・アンティークを物色できるよくばりなスポットは意外と少ないのです。
お昼休みで店主がまばらな午後1~3時も、海辺を散歩したり、おしゃれなカフェでランチを食べたりすると、時間ロスなし♪
それから、キアーバリは町中にベンチが多く、さらにカフェやアペリティーボができるバールが特に多いことでも有名なので、「ちょっとつかれた」時に困ることはありません。もちろん老舗のおいしいお菓子屋さんやジェラート屋もあるので、こばらがすいても大丈夫。ごはんを食べるにもレストランはポルトフィーノのように高くなく、チンクエテッレのように選択肢が少なくなく、ロマンティックなディナーも可能。
土曜日なら、キアーバリの中心にあるマッジーニ広場(Piazza Mazzini)では、新鮮なとれたて野菜とフルーツがグッドプライスのスタンドが同時に立つので、ぜひそれもついでに。
週末に特に予定がなければ、電車にのってつい訪れてしまうキアーバリのマーケット。春と夏はとくにおすすめです!
マーケット | キアーバリ(Chiavari) |
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開催日 | 毎月第2日曜日がある週末 |
スタンド数 | 180(もっと多く感じるけど) |
マーケットの質 | ◎:ただの中古品や古着などはNGなど出品物にルールがあって、主催者のチェックが入るのでゴミ箱から集めたようなガラクタを売っているスタンドはなく、良質。修理済のアンティーク家具や食器、雑貨など一般の人が買いやすい商品とバラエティ |
楽しさ度 | ◎:街中がマーケット会場なので、エレガントな街並みの中でのお茶やランチ、海辺の散策と合せて楽しめます |
近海の魚料理が食べられるキアーバリのレストラン
キアーバリでは、カフェで軽くランチしたり、海辺のアペリティーボ、こだわりジェラートを食べたりしているうちに、日本人の華奢な胃袋は満杯になってしまうこともしばしばですが、もしもキアーバリでちゃんとレストランで食べよう!となったときには、新鮮な近海の魚など、素材にこだわるレストラン「ダ・フェリーチェ」へ♪
名前 | Da Felice(ダ・フェリーチェ) |
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住所 | C.so Valparaiso, 136, 16043 Chiavari |
TEL | 0185 308016 |
営業時間 | 12:15~14:00 / 19:15~22:00 |