ジェノバで格安クルージング。ペーリ(Pegli)へ行こう!

ジェノバの港には、MSCなどの大型クルージング客船はもちろん、プライベートのクルーザーもたくさん停泊しています。観光、充実したナイトライフや施設で定評のあるジェノバですが、クルーザーの停泊料が高いことでも有名です。さらに、イタリアはガソリン税がそもそもすごく高いので、自動的にクルージングも結構高くつきます。

でも、せっかくなので、リグーリアの海をクルージングしたいですよね〜。
そんな高値の花のクルージングを格安で楽しむための裏技が「定期船」!ジェノバのポルトアンティーコから出る定期船「ナヴェブス(NaveBus)」を利用すると、とっても気楽にリグーリアの海を満喫できるのです!!!

ヨーロッパの観光シーズン7〜8月はポルトアンティーコの定期船乗り場もこの賑わい

もしもジェノバに来るのが、ヨーロッパのバカンスシーズン6〜9月なら、混雑する道路やエアコンの効きがイマイチな電車を避けて、すんなりとカモーリやポルトフィーノなどの観光地まで連れて行ってくれる定期船もあります。ジェノバ外の観光地への移動時間がとても楽しくなるので、超オススメです。

ジェノバ滞在が夏のバカンスシーズンじゃなくても大丈夫。ペーリとポルトアンティーコを結ぶナヴェブスは、ジェノバっ子や地元の人が通勤、通学に利用するので、基本的に年中無休♪ペーリは、ジェノバの中心から海岸線沿いを西に13キロのところにある小さな町です。ペーリまでのクルージングは、リグーリアのリゾート地がつづく東方面へのものと比べると、ロマンティックさでは負けますが、海岸を並行して西へ進むので、陸からは見えないジェノバのリアルな裏側が垣間見え、きっと興味深いはずです!

4ユーロで地中海クルージング

さて、チケットをゲットしたら、ポルトアンティーコの船の停泊所で待ちましょう。バカンスシーズン中はポルトアンティーコのいろんなところから船が出ているので、必ず「ペーリ(Pegli)行き」であることを確認しましょう。イタリアでは、日本のように効率的に列をつくるためのテープなどは張っていないので「なんとなく」列にならぶことになります。ツーリストはみんな、オープンエアーの2階席に座りたいので、結構ガツガツしています。

混んでるときの穴場、前方デッキ

冬場でも船内にとどまらず、厚着してデッキへ出よう!

日に焼けるのがいやだから、と夏に船にこもるのは狂気の沙汰。空調がなく、窓が開かないので死にそうになります。日焼け止めをたっぷりぬって、デッキへ上がりましょう!もしも2階に席が取れなかったときは、前方のデッキが穴場です。座席はありませんが、ちょっとした日陰があるので、さらに涼しく感じます。

ジェノバの裏側を見よう!

今から700年以上前、ローマ帝国が滅びたあと、ジェノバは有力な海洋国家として重要な役割を果たしてきました。日本での知名度はいまいちなジェノバですが、世界中からやってくる観光客の数が、毎年ぐんぐん増えているけっこうホットな観光地です。
さらにジェノバには、イタリア最大の港(貨物の取り扱い量がイタリア1位)があります。海から入ってくるミラノやトリノなどのイタリア北部の都市への物資の入り口は、「ジェノバ」なのです!

ジェノバのシンボル、灯台も裏側から見えます!

ポルトアンティーコを出るとすぐに、コンテナーをぎっしり積んだ貨物船や、積み上げられたコンテナーが見えます。シンボルの灯台を裏側から眺めつつ、普段は間近で見ることのないジェノバの「港としての姿」です。荷揚げされた砂や石などの建築資材、大きなクレーン、ビルほどある巨大な船をナヴェブスから見ているうちに、ジェノバが「イタリア最大の港」あることを実感していくことでしょう。

天候が安定しているので、小さくても意外と利用度が高いジェノバ空港での離陸シーンもバッチリ見えます。

ペーリを見たい?

NaveBusは、1日に4往復のみ。ペーリの港に着いたら、次の3択になると思います。

  1. 船を降りずにそのまま折り返してジェノバに帰る
  2. ペーリをさっと見て、電車かバスでジェノバに帰る
  3. ペーリをさっと見て、電車でアレンツァーノへ行って海水浴、ランチ、アペリティーボ

いったん船から降りてしまうと、ジェノバに帰るためのナヴェブスまで3時間の待ち時間があります。1時間ぐらいなら、ぐるっと海沿いを散歩したり、ジェラートを食べたりするのもアリですが、正直、3時間ともなると、ペーリでそこまで見るものもやることもありません。(ごめん、ペーリ!)

ペーリの中心にある教会は、遠くから見るとうすいピンクの壁や建築様式がその他の建物とマッチしていて素敵ですが、実は戦争で破壊されて再建築されたものなので、特にここに書くべきことはありません。

夏はビーチで海水浴や日光浴ができるのですが、ペーリのビーチにいるのはだいたいペーリに住んでいる近所の人。ジェノバの港に近いので水は「とてもキレイ」とは言えないし、「ビーチリゾート」感もとぼしいので、ペーリにわざわざ海水浴にくる必要はないかな?と思います。

ペーリのビーチはこんな感じ -_-

もしも、西方面の海岸で海水浴したいなら、ペーリからさらに12キロ西のアレンツァーノ(Arenzano)まで足を伸ばすと、海の水はキレイだし、街もかわいくて散策もできるのでオススメです。一方、東方面へは中心から5キロ離れただけで、かわいいビーチリゾートのスポットがたくさんあるので、ジェノバの近場の海水浴は、やっぱり東側がオススメです。

ちなみにジェノバとペーリ間のバスはいつも混んでいて、道も渋滞しやすいので、ペーリで特に何かがしたいわけでなければ「1. 船を降りずにそのまま折り返してジェノバに帰る」で!

NaveBus ナヴェブス

名前 ナヴェブス(NaveBus)
乗り場・チケット売り場 チケット売り場はポルトアンティーコの水族館の手前にある小さなブース。乗り場はチケットを買うときにブースで聞きましょう!
料金 片道4ユーロ
往復8ユーロ
時刻表  (2018年8月現在)
PortoAntico発 7:40 - 14:15 - 17:20 - 18:40
Pegli発 7:05 - 8:15 - 15:00 - 18:00
※時刻表は頻繁に変更されるので、事前に確認してください
※片道約30分
COCO
Webサイトには「チケットは船上で販売」となっていますが、実際は、水族館の前にある小さなチケットブースでしか買えません。

ABOUTこの記事をかいた人

イタリア在住バイヤー&ブロガーです。リグーリアの希少なワインやオリーブオイル、ジェノバっ子だけが知ってる穴場スポットなどを紹介します♪ちなみにイタリア語のブログのフォロワー5000人、ジェノバではCocoJapanとして結構有名人です!