じゃーん!イタリア一、にはとどまらず、今やヨーロッパ一の規模とされるピアッツォーラ・スル・ブレンタ(Piazzola sul Brenta)のアンティークマーケット。
ルネッサンスの建築様式のお屋敷を中心にお屋敷の敷地、公園、敷地外の路地もふくめた一帯で、毎月最終日曜日に開催されるピアッツォーラ・スル・ブレンタのアンティークマーケットは、900を超えるスタンドでぎっしり埋め尽くされ、ヨーロッパ一の規模を誇る、最大級のマーケット、ほんとにでかい!圧巻のでかさ!!!
探し物をしている人にとっては「根気よくさがせば、何かしらが見つかる」ことで有名。そんな「何かしら」を期待して、毎回ものすごい数の人がマーケットにやってくるので、アンティークのスタンドを立てるプロのセラーからしても「売れるマーケット」でも有名。こうして、グレードの高いアンティークがあつまるという好循環♪
そんな売る人も買う人にも愛されるヨーロッパ一巨大なマーケットは、イタリア北部、ヴェネツィアのあるヴェネト州、ヴェローナの近くにあります。とにかく、集まる人とモノの多さは他のマーケットとは比較にならないほど。経済が低迷するヨーロッパにおいて、その活気は今でも不況知らずです。プロのバイヤーなら、ぜひ一度はめぐって、熱気を感じてほしい!
ビギナーバイヤーが巨大なマーケットを制するコツはコレ!
アンティークバイヤー初心者さんは、小さいマーケットからはじめるのがよい買い物ができるコツだとおもっています。あっちで見て、こっちで見て、値段をきいて比べて見て、またもどって値段交渉・・・ということができるからです。(あまり時間をかけていると旅行者とおもわれて値段交渉がうまくいかないので、むずかしいところですが)
一方、ピアッツォーラのように、でっかいマーケットでいい買い物をしようとすると、商品の相場価格をあらかじめ、よくわかっている必要があります。事前にインターネットオークションなどで下調べして、あたまにざっくりと数字をいれておきましょう。
そしてお目当てのものを見つけたら、店主をみつけてすぐに値段交渉。納得ができたらその場で買ってしまうこと。でっかいマーケットでは、どんな商品も一期一会なのです!
ピアッツォーラのマーケットについては、まる1日つかってもたりないほどのスタンドの多さ。もしも時間があまったとしても、川の丸い石をしきつめたぼこぼこ道を朝からあるきつづけていたら、最後の方は「またもどって・・・」という発想にたどりつくことはまずありません・・・「うーん、ちょっと他もみてから・・・」とは考えないように!
でも、もしもあなたがプロのバイヤーじゃない場合、「観光のついでにピアッツォーラのマーケットにもよってみようかな」という方なら、あまり気合をいれず、肩の力をぬいて、日本でのショッピングと同じように楽しんでください。
「あ、かわいい!」「あ、これほしい」、みたいな「あ!」があって、自分がはらうお金に納得できれば、それはもうそれだけで「いい買い物」なのです♪
アンティークマーケット以外の見どころもアリ!
日本ではサムライが領土争いにいそしんでいた戦国時代、イタリアではなが~くつづいていた禁欲をうながすカトリックを思想の中心にした文化に嫌気をさして、キリスト教が反映する前の明るくて自由なアートに回帰する「ルネッサンス」が開花した時期。
ピアッツォーラ・スル・ブレンタでは、明るく軽やかな色、遊び心を感じるデザインと装飾のルネッサンス式建築がたくさんみられます。1400~1600年代、ヴェネトの4分の1の土地を所有するほど力をもっていた超スーパー大金持ちの貴族コンタリーニがたてた豪華な宮殿は、ルネッサンスを代表する建築家アンドレア・パッラーディオが設計したもの。(*2016年11月時点、Wikipediaにはなぜかルネッサンスの後の様式「バロッコ」となっているのがよくわかりませんが)明るいパステルカラー、ちょっと遊び心を感じる彫刻など、ルネッサンス的要素がたっぷり。
几帳面にかりこまれた植え込みと丁寧に整えられた芝生の庭園は出入り自由。自分のお屋敷だと妄想しつつ宮殿の中に入ると、高い天井に豪華な装飾!当時の大金持ちの暮らしぶりがさらに妄想できます。宮殿内は美術館になっているので、時間と体力があればぜひ♪
他にも愛嬌のある人相をした彫刻がぽんぽんと装飾されているのも自由なルネッサンス様式。
マーケットのスタンドを熱心にみつつ、たまには顔をあげて優雅なきもちをあじわえるはず♪
開催日 | 毎月最終日曜日 ※日程は変更がある場合があります。 |
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スタンド数 | 900(ヨーロッパ最大) |
マーケットの質 | ◎:ヴィンテージからホンモノのアンティークまで幅がひろく、プロ満足の質 |
楽しさ度 | ◎:美しい町全体がマーケット会場なので、飽きない! |