バロッコ建築の中に1300~1400年代の古い建築物に出会えるピエモンテの古い小さな町、カザーレ・モンフェッラート(Casale Monferrato)は「観光地」というほどではないのですが、けっこう交通の便がいいので、イタリア人にとっては、大げさにせずにぶらっと訪れる種類の町です。
毎月第2土曜日、日曜日に開催されるカザーレ・モンフェッラートのアンティークマーケットは、イタリアで歴史あるマーケットのひとつで、ピエモンテではもっとも古いアンティークマーケットともいわれます。
マーケット会場はぐるっと屋根つきの塀にかこまれた塀の中と塀のそと。外側はガラクタもまざった「蚤の市」的マーケット。掘り出し物がみつかりそうな気配がぷんぷんします!
そして、塀の中は、アンティーク絵画、アンティークドール、食器、おもちゃ、本、アクセサリーなど、多岐にとんだジャンルのスタンドがぎっしり。歴史があるだけあって、他のマーケットにないような個性的なスタンドが多いです。
塀の中も外もスタンドがぎゅっと一か所にまとまっているので、3時間ぐらいですべて制覇できて、疲労度はすくなめ。バラエティにとんでいるので、じっくり見れば、なにかしら好きなモノはみつかると思います♪
カザーレ・モンフェラートの観光、イタリア最大シナゴーグ
1300年代の教会など、ローマ時代の建築がいい状態でのこっていて、意外と見どころがあり、さらにゆったりとした雰囲気の旧市街地は、どこかの帰り道、なにかの用事のついでにぶらっと寄るには、ショッピングにもランチにもお茶にも散歩にもなにかと楽しめる雰囲気です。
さて、注目はイタリア最大の「シナゴーグ」。シナゴーグはいわば、ユダヤ教の教会のようなものなのですが、「会堂」と訳されるように、もともとこじんまりした建物で、「イタリア最大」といっても、外見はただの民家のようでもあります。
厳格なカトリックな国イタリアでは、キリストをうらぎって死にいたらしめた「ユダ」を悪者にみたて、ユダヤ教を迫害してきたため、どうどうと街の中心にどでーん!と構えることはできなかったのです。
ただの民家のような外観とはうってかわって、会堂の中は豪華絢爛、きっらきら。中に入るためにはユダヤ教ならではのルールがあるので注意しましょう!
1.男性は中央から左側、女性は右側のイスにすわること
2.男性はちっさいユダヤ教の帽子(Kippa)をかぶること
左手にある金のバルコニーからえらい人が話をするのかと思ったら、そこに上がる階段はなく、実は装飾の一部。ユダヤ人って装飾大好きなんですね。
まとめ!
マーケット大好きなわたしは、どうしても行動がマーケットのスケジュールに左右されて、遠出するのはいつも週末になってしまうのですが、カザーレ・モンフェッラートのいいところは日曜日にお店があいていること♪
「日曜日にお店があいていてショッピングができる」なんて、日本人にとっては当たり前のことですが、カトリック的には日曜日は「休息日」。
カトリックに関係のない国から観光客がやってこようが、お店を閉めて、教会のミサに行って、家族とのんびりすごすのが正しい日曜日の過ごし方なので、意外と保守的なイタリアでは日曜日のショッピングはまだまだ当たり前ではないのです。
月に一回、マーケットがある第二日曜日は、マーケットに来たお客さんが中心街にながれてくることを見込んで、カフェやレストランは全開♪
路上には転々とおかしや衣料品の露店がならんでいて、散策しながらショッピングが楽しめる!ピエモンテはヘーゼルナッツの産地でお菓子がおいしいことでも有名。ヘーゼルナッツをふんだんに使った無添加のケーキやクッキーは特産物だけに種類も豊富です。オーガニックワインのスタンドもあったり、つまり、たのしい!!!
マーケット | カザーレ・モンフェラート(Casale Monferrato) |
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開催日 | 毎月第2土・日曜日 ※日程は変更がある場合があります。 |
スタンド数 | 400 |
マーケットの質 | ○:興味深いアンティーク、ヴィンテージがちょいちょい |
楽しさ度 | ◎:マーケットの後は日曜日でも旧市街でランチしたりショッピングできるので、女子ならもれなく楽しい |