モディリアーニが並ばず見れる!ドゥカーレ宮殿の美術展

イタリアで美術館めぐり、といえば、世界的に有名な絵画や彫刻を貯蔵、常時展示しているローマやフィレンツェがまず浮かぶと思います。死ぬまでに一度は見ておきたい芸術品のためなら、長蛇の列なんて当たり前!・・・なのですが、世界中からやってきてくる観光客で混雑した美術館では、ゆっくりアートを感じることはできなかったのでは?

さて、ガイドブックに載っていないかもしれませんが、ジェノバにもいくつか美術館があって、中でも「ドゥカーレ宮殿の美術展」は、アート好きなイタリア人にはけっこう人気、しかもすいてる、超穴場な美術鑑賞おすすめスポットなのです♪

ドゥカーレ宮殿って?(Palazzo Ducale)

イタリアの建築ではよくあるのですが、ジェノバの中心の中心、派手な噴水があるフェッラーリ広場(Piazza de Ferrari)にも面したドゥカーレ宮殿は、マテオッティ広場(Piazza Matteotti)から見る正面と同じ宮殿とは思えないほど、表情がちがいます。

フェラーリ広場側からみたドゥカーレ宮殿

13世紀、ジェノバと同じく海洋都市国家として力をもっていたピサやヴェネツィアとの戦争に勝利して、地中海の利権をすべておさえたジェノバの全盛期でした。その全盛期を支えた海洋都市国家の総督が住む宮殿として建築されたのがドゥカーレ宮殿です。つまり、今のアメリカでいうホワイトハウスみたいなもの。18世紀に火事で一部が燃えてしまったのを改築したたため、大理石の豪華な装飾や、フェッラーリ広場側のフレスコ画の装飾の今の姿は18世紀に人気があったネオクラシック様式なのです。

1992年には、ジェノバ市が建物の中を区切って、市役所の機能、美術館、レストラン、バー、イベントスペース、店舗、ギャラリー、といった風に公・私で利用する複合施設としてリニューアル。今は、待ち合わせにも便利なジェノバのシンボルのひとつにもなっています。

ドゥカーレ宮殿の美術展のいいところ

世界的に有名なアーティストをピックアップして、テーマに沿った貴重な作品を世界中からあつめて展示するドゥカーレ宮殿オリジナル企画の美術展。その興味深い美術展を目あてに、わざわざ遠くからジェノバに来る人もいるほど、イタリア国内では評価が高いのです。

2011-11-12~2012-04-15 ゴーギャン&ヴァン・ゴッホ
2012-10-05~2013-04-07 ミロ
2013-11-06~2014-04-27 ムンク
2014-09-20~2015-02-08 フリーダ・カーロ
2015-09-25~2016-04-10 印象派からピカソまで
2016-10-21~2017-02-26 アンディ・ウォーフォール
2017-03-15~2017-07-16 モディリアーニ

けっこう豪華でしょ?

日本でも世界的に有名なアーティストの美術展を開いていますが、その期間が短いせいか、初日から最終日まで、いつも会場はぎゅうぎゅう。なんとなく列につらなって順番に絵を見ているうち、貴重な作品を見れて満足したとしても「じっくりとアートに浸る」感じではないのでは?

ジェノバの美術展の期間はごらんの通り、ざっと5~6カ月。イタリア人はなんでもぎりぎりになってからやる性質があるので、各美術展の最終日が近づいた週末は毎度、入場規制するほどの混雑で、チケット売り場には1~2時間の長蛇ができますが、残りの4~5カ月はゆったりしたもんです。

平日、子どもの学校行事にあたらなければ、チケット売り場はおろか、会場内の人もまばら。周りの人に気を使わず、自分の好きなように思う存分アートの鑑賞ができるはず!

正面から入って正面の左手にあるチケット売り場

ジェノバで一番有名な広場、フェラーリ広場

現在、モディリアーニ展を開催中。36歳という若さで亡くなったことで、モディリアーニの絵画をその生涯と照らし合わせて展示するには製作期間が短すぎたのかもしれません。ドゥカーレでは、親友キスリングとのめずらしい合作の絵画3点、モディリアーニたちが過ごした当時のパリをキスリングの作品を通して感じられるブースやモデルとして描いた人物にスポットを当てたブースがあり、単調にならないよう工夫がされていました。さすが。

割引システム・入場料

毎回、協賛、スポンサーによってチケットの価格や割引条件が違うのですが、基本13ユーロ。前日に見た映画のチケットで割引になることもあるので、あるものなんでも提示してみましょう。残念ながらドゥカーレは割引がほとんどないことでも有名で、モディリアーニについてはジェノバ芸大の学生証もなにもかも全く通用しませんでした。

英語、イタリア語のイヤホン付のハンディガイドは無料でレンタルできます。その際、身分証明書を人質にとられますが返却すると返ってくるので安心して!

※傘、大きな荷物は持って入れないので、クロークにあずけます。貴重品はロッカーに。
※ジェノバの美術館がめぐれるパス「ムゼイカード」も適用外です
※展示の解説文は英語とイタリア語。

名前 ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)
住所 Piazza Giacomo Matteotti, 9, 16123 Genova
(マテオッティ広場と噴水のあるフェッラーリ広場に面して入り口があります)
TEL (+39) 010 9280010
営業時間 月火水木土日:9:30~19:30
金:9:30~22:00
(チケット売り場は閉館の1時間前に閉まります)
COCO
もしも混んでいたら、閉館1~2時間に戻ってくるとすいてる可能性が

ドゥカーレ宮殿でおすすめランチ

ドゥカーレの美術展でじっくりとアートに浸っていると、見終わったときにきっとびっくりするのが、時間の経過。気付けば、たっぷり2時間が経過していることと思います。美術展を見ている間は、興奮しているせいで疲れを感じなくても、会場を出たとたん腰が痛かったり、おなかがすいていたり。

そんなときのおすすめは、宮殿正面の出口を出て、マテオッティ広場の左手にある「ドゥース(Douce Pâtisserie Cafè)」へ。

週末は外のテーブル争奪戦

アーモンドクリーム入りクロワッサンもまたおいしい♪

さくさくのフランス風クロワッサンの朝ごはんはもちろん、軽いランチから、日本人好みのフランス風ケーキ、かわいいおつまみがたくさん出てくるアペリティーボまで、なんでもおいしい、活用度がすこぶる高いバールなのです。

春から秋、いい天気なら、日焼けをおそれず、まよわず外の解放感あふれるテーブルに席をかまえましょう!そして、おなかのすき具合を見て食べたいものをオーダーしたら、空に届きそうなほどにでっかいドゥカーレ宮殿をながめつつ、美術展の話題に花をさかせましょう♪

名前 ドゥース(Douce Pâtisserie Cafè)
住所 Palazzo Ducale, Piazza Matteotti 84r, 16123 Genova
(ドゥカーレ宮殿の正面出口を出て、マテオッティ広場の左手)
営業時間 毎日:7:30~21:30
COCO
ひそかにガンベロロッソの3スプーン獲得店!

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イタリア在住バイヤー&ブロガーです。リグーリアの希少なワインやオリーブオイル、ジェノバっ子だけが知ってる穴場スポットなどを紹介します♪ちなみにイタリア語のブログのフォロワー3600人、ジェノバではCocoJapanとして結構有名人です!